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リニューアル『月姫』 発売記念

(2008-04-20)
専門学校生のときに僕が作った月姫の二次小説です!



俺は朝から妹の秋葉と全力疾走していた。
別にそういう趣味だからではない。
と、いうか、そんな趣味は聞いたことがない。
走らなければならないから走っているのだ。
「急げ、秋葉! 遅刻するぞ!!」
「誰のせいでこうなったと思っているんですか!?」
寝坊した俺に対して、秋葉が思いっきり非難の声を上げてくる。
「っていうか、用意が済んでたなら、秋葉だけ先に行っていればよかったじゃないか!」
「……」
「……」
あ。何か危険な空気に。
「何かいいましたか? 兄さん」
「……別に。秋葉はいくつになっても甘えんぼさんだな、なんて言ってないし、思ってもいないよ」
ジト目で問い詰める秋葉に、俺は顔を背けてボソリと反論。
口喧嘩で秋葉に勝てるとは思えないが、兄として威厳を保たねば。
「……今度は8年ではなく、永久にお別れしなきゃいけないようですね」
「痛い、痛い! こんなことしてる場合じゃないだろ、早く学校に行かなくちゃ」
……秋葉の細い腕のどこにこんな力があるんだ?
「わかってます。と、いうより、兄さんが先に絡んできたんじゃないですか……」
「何だよ、それはちが……」
秋葉にもう1度文句を言おうと思って後ろを向いた瞬間。
「兄さん、前!」
「え?」



【恋愛衝動Ⅰ】



……どうやらよそ見していて、人とぶつかってしまったようだ。
「痛ゥ……。だ、大丈夫ですか?」
俺にぶつかった衝動で尻餅をついた女性に手を差し伸べる。
「イタタ。って、アレ? 志貴だー。ヤッホー」
「ア、アルクェイド。お前、何しているんだ? ……っていうか、咥えてるのパンか?」
ぶつかった相手は知り合いの吸血鬼(俺には吸血鬼の知り合いがいるのだ!)アルクェイドだった。
補足。いつもはパンを咥えていない。
「うん。食パン」
俺は手を引いてアルクを持ち上げる。
最強の吸血鬼のくせに、貧血少年とぶつかって倒れるとは。 晴天だから力がでないのか?
「……兄さん、このイベントは起きなかったことにして学校へ急ぎましょう」
事の成り行きを見守っていた秋葉が腕時計を見ながら俺に提案する。
「そうだな。じゃ、アルク、また放課後でな!」
「って、ちょっと待って、志貴~!!」
「ちょっと! 小汚い手で兄さんの手を握るのはやめなさい!!」 一生懸命、俺の手を引っ張るアルク(猫みたいでちょっとカワイイ)を無理矢理、引き探そうとする秋葉(般若のようで怖い)。
「誰が般若ですか」
やばい。心の声のつもりが、つい声にだしてしまった。
「そんなことより、アルク。何か用か? お腹空いてるのか? 翡翠に無理矢理作らせたクッキーならあげないぞ。レアアイテムだからな」
「いつのまにそんなことを……」
呆れ顔になる秋葉。
「そうじゃなくって! 何か芽生えない?」
大きく手を振って促すアルク。
「アナタへの殺意なら既に芽生えてます」
「もう! 妹はチョット黙ってて!!」
俺の変わりに秋葉が即答するが、アルクは納得しなかったようだ。(されても困るが)
「芽生えるって何が?」
「ホラァ……その~。なんていうか…恋、とか」
自分の手を弄りながら、上目遣いで問いかけてくるアルク。
『恋ィ~!!』
俺と秋葉の声がハモる。
「芽生えた? 芽生えた?」
アルクが下から覗きこんでくる。
「アルク」
俺はアルクの肩に手を置いてから……。
「ん?」
「お疲れ!」
全力で脱出!
「だから、待って~!!」
「あぁ! 小汚い体で兄さんに抱きつくのはやめなさい!! 私だって…兄さんにゴニョゴニョ」
とりあえず、めくるめく妄想が広がっているであろう我が妹は放っておいて……。
「何で、朝っぱらからお前に恋しなくちゃいけないんだよ」
「だって、昨日の夜に読んだ資料には……」
謎は全て解けた。
コイツ、恋愛漫画読んで影響されやがったんだ。
「資料っていうか、昔の漫画じゃないか」
「瀬尾じゃないんだから」
兄妹ダブルツッコミ。
「もう、何なのよ! 芽生えたの!? 芽生えないの!!?」
(うわ。逆ギレしましたよ。兄さん)
秋葉が耳打ちしてくる。
そりゃあ、見ればわかるんだけど。
「芽生えたよ、アルク。恋、はじまちゃったよ」
とりあえず、ここはアルクに合わせることにする。
「うわー。ホント? ホント? やったー!」
「やれやれ」
「それより、2人とも学校行かなくていいの?」
「あー! そうだった!!」
「もう、5分しかないですよ、兄さん」
「早く行ったほうがいんじゃない?」
焦る俺たちとは対照的に、ノホホンとしているアルク。
「誰のせいだと思っているんですか!」
「じゃーな、アルク!」
「うん。また後でね~」

予鈴は鳴ったが、担任はまだ来てないみたいだ。
ギリギリセーフ。
秋葉は間に合ったのかな?
廊下に立たされる遠野秋葉というのも見てみたい気もするが。
「どーした? 遠野。やけに疲れてるな。寝不足か?」
早速、悪友の有彦が絡んでくる。
「いや。朝から恋しちゃってて」
「ハァ? 何言ってんだ お前?」
「別に」
「そんなことより、今日、ウチのクラスに転校生が来るらしいぜ」
「へー」
そんな会話をしているあいだに担任が教室に入ってきた。

「今日はホームルームの前に転校生を紹介します。キミ、入ってきなさい」
……そうだ。俺は忘れていた。
登校途中にぶつかった主人公と美少女がどうやって再会するかを……。
「はじめまして♪ アルクェイド=ブリュンスタッドです。よろしくお願いしまーす」
別れ際、彼女は確かにこう言ったのだった
『また後で』と。


悪夢はまだまだ終わりそうにない……。







何がしたかったのでしょうか。僕は。

tag : 月姫 TYPE-MOON



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ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生

『STARLESS』2011年5月27日に発売予定!



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